IT費用の相場ガイド

同じ要件でも、見積もりに10倍の差が出ることがあるのがIT業界です。相場の考え方を知ってから話を聞くだけで、守れるお金があります。

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ここに載せているのは、正解の価格ではありません。「その金額が何を含んでいるのか」を聞き出すための、話のとっかかりです。

ITの見積もりは、同じ言葉でも中身が会社ごとに違います。「ホームページ制作50万円」の中に、原稿執筆が入っている会社と入っていない会社があります。金額を比べる前に、何が入っていて何が入っていないのかを揃える。これだけで、判断はずいぶん楽になります。

金額について 掲載しているレンジは、当サイトに寄せられた相談と公開されている価格表をもとにした編集部調べの目安です。要件・地域・時期・依頼先によって大きく変わります。この範囲に収まらない見積もりが不当だという意味ではありません。

1.ホームページ制作

内容費用の目安
会社案内のみの小規模サイト(5〜10ページ)15万円 〜 50万円原稿と写真を自社で用意する場合は下限寄りになる傾向
製品・設備ページを含むサイト(20ページ前後)50万円 〜 150万円取材・撮影・原稿執筆を依頼すると加算されることが多い
ECサイト(自社で受注・決済まで)80万円 〜 300万円既製のECサービスを使うか、独自に作るかで大きく変わる
月額の保守・サーバー月5,000円 〜 30,000円更新作業が何回まで含まれるかを確認

確認したいこと:原稿は誰が書くのか/写真は誰が用意するのか/更新は自社でできるのか/データとドメインの所有者は誰になるのか。

2.販売管理・基幹システム

内容費用の目安
既製パッケージの導入(数ユーザー)初期30万円 〜 150万円+月額ライセンス・導入作業・データ移行に分けて出してもらう
自社向けの個別開発300万円 〜 1,500万円人日単価×工数で構成される。何人日かを必ず確認
自社で作る(FileMaker等の開発ツールを使う)ライセンス費+学習の時間作れる人が社内に必要。外部の開発サポートを併用する方法もある
保守月2万円 〜 10万円障害対応のみか、法改正対応や軽微な修正まで含むかで中身が異なる

確認したいこと:5年分の総額(初期+保守×60ヶ月)/自社データをCSV等で取り出せるか/取り出しに費用がかかるか。

3.AI-OCR・受注のデジタル化

内容費用の目安
AI-OCRサービスの利用料月3,000円 〜 30,000円読み取り枚数の従量制が多い
帳票レイアウトの登録・初期設定1帳票あたり3万円 〜 20万円得意先ごとに用紙が違う場合は帳票数で増える
基幹システムへの取り込み開発10万円 〜 80万円CSV取込に対応済みなら小さく済むことが多い
生成AIの利用料(社内文書の作成など)1人あたり月2,000円 〜 5,000円程度

確認したいこと:手書きのどの項目を対象にするのか/確信度の低い箇所を人が確認する画面があるか/まず何社・何項目から始めるのか。

4.セキュリティ対策

内容費用の目安
UTM(出入口の防御機器)月5,000円 〜 30,000円リース・買い切りいずれもある
バックアップ(クラウド保管を含む)月3,000円 〜 20,000円容量と保管世代数で変動
パソコン1台あたりの対策ソフト年3,000円 〜 8,000円
セキュリティ診断・現状把握10万円 〜 50万円規模と対象範囲で大きく変わる

確認したいこと:機器を入れる前に、権限の整理とバックアップの復元テストが済んでいるか。「取れているか」ではなく「戻せるか」を一度試してみてください。

5.スポット相談・顧問

内容費用の目安
スポット相談(1時間)5,000円 〜 30,000円
月額の顧問・情シス代行月3万円 〜 15万円訪問回数と対応範囲で変動
要件の整理・見積もりの読み合わせ5万円 〜 30万円発注前の整理に使う費用。結果として総額が下がることがある
当サイト経由の相談について 当サイトを通じたご相談は無料です。実際の作業を依頼する段階になったときの費用は、専門家と直接お決めいただきます。運営から料金を指定することはありません。

高い見積もりの見抜き方 5箇条

  • 1.何と何の合計なのか、分けてもらう「この金額の内訳を教えてください」と聞きます。分けて出せない見積もりは、こちらの要件が詰まっていない可能性があります。
  • 2.「専用開発」と書かれた部分ほど、代わりがないか調べるすでにある無料または安価な仕組みで済むことがあります。ここが金額の差の出どころになりやすい箇所です。
  • 3.成果物ごとに分けて相見積もりを取る全部まとめてではなく「この部分だけならいくらですか」と聞くと、比較ができる形になります。
  • 4.どの品質まで必要かを、こちらから伝える「高品質な方がいい」ではなく「何ができれば十分か」を決めます。不要なものは「これは不要です」とはっきり伝えます。
  • 5.データは汎用的な形式で受け取る特定の会社やサービスでしか使えない形式だと、その会社がなくなったときに手が出せなくなります。作ったものが自社の資産として残るかを確認します。

実例:172万円の見積もりが、9万9千円になった

上の5箇条を実際の案件で使った記録です。値切ったわけではなく、届いた見積もりを「3Dデータを作る費用」「表示する仕組み」「その保守」の3つに分けて考え直した結果です。制作会社へ実際に送ったメールの文面まで掲載しています。

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相談は無料です。金額の妥当性そのものより、「何を分けて聞けばよいか」からご一緒に整理します。匿名でお書きいただけます。こちらから売り込みの連絡はしません。

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