AI活用・業務自動化

生成AIを社内で使い始めたいのですが、どこから手を付けるべきですか

樹脂成形/愛知県/従業員35名投稿 2026.7.29解決済み

社長です。取引先の会合でAIの話が出るたびに、うちだけ何もしていないことが気になっています。

私自身は少し触ってみましたが、当たり障りのない答えが返ってくるだけで、正直「これで何が変わるのか」と思いました。とはいえ、使いこなしている会社があるのも事実のようです。

一般論ではなく、実務として何から始めればいいのでしょうか。研修を入れるべきか、詳しい会社に相談すべきか、それとも私がもう少し触るべきか。判断がつきません。図面や原価の情報を入れてよいのかも分かっていません。

回答 2件

✓ ベストアンサー
小柳 果穂
小柳 果穂
小柳AI活用ラボ/大阪府
AI活用・業務自動化社員のITリテラシー・教育

「当たり障りのない答えが返ってきた」で止まる方がほとんどです。原因はだいたい同じで、聞き方が短すぎるためです。ただ、それ以前に決めるべきことがあります。

最初の1業務を、この4条件で選ぶ

  • 一人でできる(他部署の合意が要らない)
  • 一業務だけ(全社の仕組みを変えない)
  • 毎日か毎週、必ず発生する(月1回の仕事だと、慣れる前に忘れます)
  • 失敗しても社外に出ない(社内文書であること)

この4つを満たす仕事を1つだけ選んでください。全社導入から入る会社は、ほぼ止まります。

製造業でよく最初に選ばれる業務

  • 会議の議事録づくり(録音の文字起こし→要点整理)
  • 見積もり返信メールの下書き(金額と納期は人が入れる)
  • 作業手順書の清書(ベテランの説明を文章にする)
  • 求人原稿・社内通達の下書き
  • 取引先へのお詫び・お断りの文面のたたき台

逆に、最初に選ばないほうがよいのは、原価計算・在庫の判断・図面の解釈など「間違えたら金額が動く」仕事です。できないわけではありませんが、順番として後です。

指示文は、この4点を書けば急に変わります

  1. 前提:誰が、どんな会社で、誰に向けて書くのか
  2. 条件:字数、口調、絶対に入れる内容
  3. 出力形式:メール本文か、箇条書きか、表か
  4. やってはいけないこと:金額を勝手に決めない、分からない箇所は「要確認」と書く

特に4番目が効きます。「分からないときは、それらしい答えを作らずに『要確認』と書いて」と入れておくだけで、使えるかどうかが変わります。

最初の30日の進め方

  • 同じ人が、同じ業務で、週1回30分だけ触る時間を決める
  • うまくいった指示文を、そのままテキストファイルに貯める(これが会社に残る資産です)
  • 30日後に、その業務が誰かの残業から外れたかどうかで判断する

効果の測り方は「時間が何分減ったか」より、「その仕事が、夜や土曜からいなくなったか」で見てください。社内の納得感がまるで違います。

入れてよい情報・いけない情報(先にA4一枚に)

ご質問にあった図面と原価の件です。始める前に、次の内容を一枚にして配ってください。ルールがないと、社員は怖くて使いません。逆に、ルールがないまま使われるほうが危険です。

  • 入れない:図面そのもの、原価・単価、取引先名、個人情報、契約書の全文
  • 入れてよい:社内向けの文章、一般的な技術の質問、自分が書いた文の推敲
  • 共通:AIの出力をそのまま社外へ出さない。最終責任は必ず人が持つ
  • 会社として契約した有料プランを使う(無料版と有料版で、入力の扱いが異なる場合があります。契約時に条件を確認してください)

費用と、外部に頼むかどうか

まずは有料プラン月20ドル前後を2〜3人分で十分です。研修を先に入れる必要はありません。研修は、社内に「これで楽になった」という実例が1つできてからのほうが、確実に定着します。

社長ご自身がもう少し触るべきか、という点については——最初の1ヶ月だけは、ぜひご自身で触ってみてください。社長が使えないものは、社員も使いません。ただし、選ぶ業務はご自身の仕事にしてください。他人の仕事を対象にすると、押し付けになります。

2026.7.30 回答 / この回答が役に立った:47人 / 回答者のプロフィールを見る
三田村 奈緒
三田村ラーニング/石川県
社員のITリテラシー・教育AI活用・業務自動化

教育の側から補足します。社員が使わない理由は、やる気ではありません。「使っていいのか分からない」からです。

実際に伺うと、こういう声が出てきます。

  • 「勝手に使って情報が漏れたら、責任を取れない」
  • 「仕事をサボっていると思われそう」
  • 「うまく使えなかったときに、能力を疑われそう」

ですので、社長から一言、「業務時間中に使っていい。うまくいかなくても評価に関係ない」と明言してください。これが研修10回分より効きます。

勉強会より、隣で3回

全員を集めた勉強会は、その場では盛り上がりますが、翌週にはほぼ全員が元に戻ります。定着するのは、社内で一番うまく使えている人が、隣の席で3回一緒にやる形です。1回目は見せる、2回目は一緒にやる、3回目は横で見ている。この3回で、その人は自分で使えるようになります。

成功例は「社内の人」で作る

他社の事例をいくら見せても、「うちとは規模が違う」で終わります。自社の誰か一人が、自分の仕事で楽になった。この1件を作って社内で共有するのが、いちばん早い道です。

2026.7.31 回答 / この回答が役に立った:26人
質問者からのお礼
まず私自身の仕事から始めることにしました。毎週書いている取引先向けの連絡文を対象にしています。「分からないときは要確認と書いて」を入れたら、返ってくる内容が変わって驚きました。入れてよい情報の一枚は、事務の担当と作って全員に配ります。

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