販売管理・基幹システムの内製化

販売管理システムの更新見積もり480万円は妥当でしょうか

産業機械部品製造/静岡県/従業員24名投稿 2026.8.4解決済み

10年前に入れた販売管理システム(受注・出荷・請求)のサポートが、来年で終了すると連絡がありました。同じベンダーから更新の提案が来ています。

初期費用380万円(ライセンス・導入作業・データ移行)、カスタマイズ100万円、合計480万円。ほかに保守が月3万5千円です。

正直、今のシステムに大きな不満はありません。ただ、サポートが切れるなら仕方ないと思っています。金額が妥当なのかどうか、社内に判断できる人間がいません。

他社にも見積もりを取るべきでしょうか。取るとして、何をどう伝えればいいのかも分かっていません。

回答 2件

✓ ベストアンサー
景山 傑
景山産業株式会社/岡山県
販売管理・基幹システムの内製化原価計算・見積システム

480万円が高いか安いかは、この文面だけでは誰にも答えられません。ただ、「妥当かどうかを自分で判断できる状態」には持っていけます。私が見るなら、次の順番で進めます。

1.まず、480万円を分けてもらう

金額そのものより、内訳が分かれているかどうかが大事です。次の4つに割ってもらってください。

  • ソフトのライセンス費(何ユーザー分か)
  • 導入作業費(設定・初期マスタ登録)
  • データ移行費(10年分のどこまでを移すのか)
  • カスタマイズ費(100万円が何人日ぶんか)

特にカスタマイズは、「100万円」ではなく「何人日で、誰がやるか」を聞いてください。人日で出てくれば、他社の見積もりと比べられる形になります。逆に、ここを分けて出せない会社は、こちらの要件を細かく詰めていない可能性があります。

2.5年分の総額で比べる

保守が月3万5千円なら年42万円、5年で210万円です。初期480万円と合わせると5年で690万円。比較はこの数字でやってください。初期費用だけを見て安い高いを議論すると、だいたい後で逆転します。

そのうえで、保守に何が含まれているのかを書面でもらってください。「障害対応のみ」なのか、「法改正対応や軽微な修正も含む」のかで、中身がまったく違います。

3.データを自分たちで取り出せるかを、契約前に確認する

10年前のシステムでいちばん困るのはここです。次に乗り換えるとき、自社のデータをCSVなどで自由に取り出せるか。取り出しに別途費用がかかるのか。これを更新の契約前に確認しておくと、10年後の自分が助かります。

4.選択肢は「更新する/別のパッケージ/自分たちで作る」の3つ

相見積もりは取ったほうがいいと思いますが、同じ土俵にするために、口頭ではなく紙で要件を渡してください。凝ったものは要りません。「今できていること」を業務の順番に箇条書きするだけで十分です。受注入力、在庫引当、出荷、請求、締め処理——この粒度で構いません。それが要件定義書の原型になります。

そのうえで、3つ目の選択肢についても書いておきます。

自分たちで作る、という道について

私はもともとITシステム会社の営業でした。お客様の話を聞いて、何が必要かを整理して開発につなぐのが本職でした。その後、製造業の経営者になり、自社には紙のマスター台帳しかありませんでした。そこで、FileMakerを独学して6ヶ月で自社の販売管理システムを自分で作りました。今8年運用していて、必要になるたびに機能を足しています。

作ってよかったと思っているのは、安く済んだことより、後から自分で直せることです。取引の形が変われば画面も変わります。そのたびに見積もりを取って稟議を上げていたら、たぶん8年ももたなかったと思います。

効果としては、見積書の作成にかかっていた私の時間がゼロになりました。原価計算をして、利益を乗せて単価を出して、見積書のPDFを発行するまでが一つの流れになっているためです。入力画面の中に説明を書き込んであるので、マニュアルなしで事務スタッフが使っています。スタッフからは「めちゃくちゃ便利になった」と言われました。

ただし、注意点も正直に書きます。

  • 全社の基幹を一気に置き換えるのは勧めません。受注も在庫も請求も同時に、は無理があります。
  • いちばん痛い1業務から始めてください。見積、受注入力など、社内で誰かの残業になっている仕事が向いています。
  • 社内に、触る人が1人は必要です。その人が異動や退職でいなくなると止まります。作る過程を2人で共有できるなら、そのほうが安全です。

私が他社に関わるときは、完成品を納品する形ではなく、その会社の方が自分で作れるようになるのを支える開発サポート型でやっています。現在2社が進行中です。作って渡すより時間はかかりますが、終わったあとに残るものが違います。

まとめ

いまの段階で決めるべきなのは、更新するかどうかではなく、比較できる材料をそろえることです。①内訳を4つに割ってもらう ②5年総額で見る ③データの取り出し条件を確認する ④今できていることを紙に1枚書く。この4つが終われば、480万円が高いのか妥当なのか、ご自身で判断できるようになります。

2026.8.5 回答 / この回答が役に立った:58人 / 回答者のプロフィールを見る
深沢 由紀
ふかさわ販売管理サポート/山梨県
販売管理・基幹システムの内製化原価計算・見積システム

相見積もりについて、実務的な注意を3つだけ補足します。

要件は口頭で伝えない

同じ話をしたつもりでも、口頭だと各社が別々のものを見積もります。金額の差が「安い」ではなく「入っていない」であることが本当に多いです。A4で1〜2枚、今できていることを箇条書きにした紙を全社へ同じものを渡してください。それだけで比較になります。

移行時の「データ抽出費」に注意

現行ベンダーから他社へ乗り換える段階になって、既存データの抽出に数十万円を請求される例があります。これは違法でも不当でもなく、契約にそう書いてあるだけのことが多いです。今の契約書を一度読み直して、書いていなければ「更新の条件として、自社データをCSVで取り出せるようにしてほしい」と交渉してください。更新を検討している今が、いちばん交渉しやすいタイミングです。

「不満がない」を軽く扱わない

今のシステムに大きな不満がないのであれば、それは10年かけて業務に合ってきた証拠です。乗り換え先で同じ状態に戻すまでには、必ず現場の負担が発生します。更新の提案を受けるにしても、「今と同じことが同じ操作数でできるか」を、実際の画面で確認させてもらってください。デモは、必ず自社の伝票で試すことをおすすめします。

2026.8.6 回答 / この回答が役に立った:31人
質問者からのお礼
内訳を4つに分けて出し直してもらったところ、カスタマイズの100万円が何の作業なのか先方も整理できていないことが分かりました。今できている業務を1枚の紙にまとめて、2社に同じものを渡して見積もりを取り直しています。5年総額で見るという考え方を知らなかったので、社内の説明もしやすくなりました。

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